作品データ :
原題 EVA
製作年 2018年
製作国 フランス
配給 ファインフィルムズ
上映時間 102分

『エル ELLE』のイザベル・ユペールが、『たかが世界の終わり』のギャスパー・ウリエル扮する若き作家を破滅への道にいざなう娼婦を演じるミステリー・ロマンス。かつてジャンヌ・モロー主演で『エヴァの匂い』(原題:Eva、1962年)として映画化されたジェイムズ・ハドリー・チェイス(James Hadley Chase、1906~85)の小説“Eve”(1945)(小西宏訳『悪女イブ』創元推理文庫、1963年)を、『マリー・アントワネットに別れをつげて』のブノワ・ジャコー監督のメガホンで再映画化。
ストーリー :
急死した老作家の戯曲を自分の作品と偽って華々しいデビューを飾り、パリで一躍のし上がったベルトラン・バラデ(ギャスパー・ウリエル)。当然2作目を期待されるがペンは全く進まず、彼の出資者(パトロン)レジス(リシャール・ベリ)から矢の催促が。破産するかもしれないと弱音を吐くベルトランに、婚約者カロリーヌ(ジュリア・ロイ)は両親の持つ別荘を執筆の場として提供する。アルプスはアヌシーの別荘に着くと、吹雪で立ち往生した男女が窓ガラスを割って勝手に入り、避難という名目でくつろいでいた。腹を立てたベルトランは、バスタブにつかっていた女性エヴァ(イザベル・ユペール)に文句を言おうと近寄るが、一目で彼女に心を奪われる。そして、一緒にいた男を追い出し、エヴァに迫ろうとするベルトランだが頭を殴られ、気を失ってしまう。その後、カジノでベルトランはエヴァを見かけると、彼女から連絡先の書かれたカードを渡される。連絡をすると、エヴァの指定する場所で会うことに。そこは郊外の大きな邸宅だった。エヴァには夫がおり、美術商だという。しかし、それも真実なのかは定かではなく、ベルトランはエヴァの謎めいた私生活に好奇心が沸く。一方、彼を支えていたカロリーヌは、女の影を感じ二人の仲は気まずくなっていく。それと反するように、昔の自分を重ねるようにベルトランは娼婦のエヴァにますます惹かれ、冷たくあしらわれるにもかかわらず、彼女にのめり込み人生の破滅への道を一気に突き進んでいく…。
▼予告編